3DS ブレイブダンジョン



■基本情報

【製品名】 ブレイブダンジョン
【対応機種】 3DS
【ジャンル】 クロニクル2DRPG
【発売日】 2016年11月30日(水)
【価格】 ダウンロード版のみ:500円(税込)
【CERO】 B(12歳以上対象)
【プレイ人数】 1人
【発売元】 INSIDE SYSTEM
【公式サイト】 http://insidesystem.heteml.jp/brave/

【プレイ時間】 約17時間(※裏ダンジョンクリア&パーティーレベルカンスト時)





自分の3DSがもう1年以上『とびだせどうぶつの森』専用機と化していましたので、新しい風を入れてみようと思い、ここ数ヶ月で何本かダウンロードソフトを買いました。

バーチャルコンソールの『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』、アトラスの名作DRPG『世界樹の迷宮IV』、DQシリーズ最高クラスの傑作と名高い『ドラゴンクエストXI』、など。


なぜダウンロード版を買ったのかというと、ゲームカートリッジの入れ替えが至極面倒くさいからです。

そういう理由で積みゲーになっているDS、3DSソフトが何本もあります。

確かにダウンロードソフトは売却が不可能ですが、そもそも自分は中古ソフトを売るという行為をしない人間ですので、どうぶつの森での日課を終えたらスッと他のゲームに移行できるメリットを取りました。


で、そんなダウンロードソフトを買い物かごに入れていくうちに、えらく安いソフトが目に止まりました。

それが今回クリアレポートを書く『ブレイブダンジョン』です。

本作インディーズゲームという位置づけなのか、ダウンロード専売で通常税込500円という激安価格なのですが、ちょうどセール中でなんと150円引き。

350円(税込)という破格で売りに出されていました。

基本的に、ダウンロードソフトはセールの時に買う人間ですので、一も二もなく即決で購入。

この安さなら多少の地雷でも傷は浅くて済むから、レポートにしてもいい話の種にはなると思って、軽い気持ちで手に入れました。

しかし、このゲームは地雷なんてとんでもない、RPGが大好きな自分には最高の作品だったのです。

本作は『INSIDE SYSTEM』という、主に東方Projectの二次創作ゲームを製作している同人サークルによるものです。

そのINSIDE SYSTEMがオリジナルシリーズ作品として展開させていたのが『魔神少女』で、本作はその外伝的作品に当たります。

ストーリーは至ってシンプル。

「シェガー」という強力な魔力を持った鉱石を特別な器で封印したものは「マジックアイテム」と呼ばれ、魔物(?)達の住む危険なダンジョンに眠っていると言われています。

それを何とか獲得しようと目論むのが「トレジャーファイター」達で、本作主人公の女の子、アル(通称『死神』)もその一人。

彼女はいきなりベルファ島にある超難関のダンジョン「ゴッズヒル」に単身で乗り込み、序盤でのされて宿屋に運び込まれます。

そこで宿屋の女主人にいろいろな助言を受けたアルは、共にダンジョンを踏破する仲間を募り、まずは初心者向けの攻略しやすいダンジョンを巡り、素材やアクセサリを集めていきます。

果たして、「ゴッズヒル」に眠るマジックアイテムとは、一体何なのでしょうか……。


ところで、このゲームは「ダンジョンRPG」と呼んでいいのでしょうか。

一応、探索する場所は全部ダンジョンですし、マッピングもするので解釈は間違ってないと思うのですが、何となく異色な気がして今ひとつ自信が持てません。

……そんな自分の知識不足のことはどうでもいいですね、重要なのはこのゲームが面白いかどうかであって、結果を先に申し上げますと、非常に面白かったです。


・主人公のアルを始めとした、登場キャラクターが全員かわいい

・ストーリーがいい意味でゆるいので、気楽に進められる

・素材集めやレベルを上げて成長させるコツコツ作業が大好きな自分には最適なゲームだった

・戦闘中のキャラクターは2D(ドット絵)で描かれているが、そのドット打ちが素晴らしい力作

・350円(通常価格は500円)で17時間遊べるというコストパフォーマンスの高さ


など、よい点をあげるとキリがないですが、特筆すべきはやはりその作品自体のクオリティの高さでしょう。

マップを開けば未踏の部分がひと目で分かる、味方は3人だけど戦闘で手が足りないということもなく、特に小難しい戦略も必要ないためサクサクと攻略が進む、金(本作ではこれをトレースといいます)さえあれば自分の好きなキャラのステータスを成長させられる、ダンジョン踏破後はすぐ拠点(ニューポート)に戻りHP全回復、おまけに消費したアイテムも自動で補充、下画面で現時刻と3DS本体のバッテリー残量が確認できる親切仕様など、至れり尽くせりです。


3DS ブレイブダンジョン


インディーズゲームでここまでやれるのに、どことは書きませんが某社の某RPGはフルプライスで消費者の怒りを買うような出来のゲームを作って、一体何をやっているんでしょうか。


と、いいところばかりあげてもただの称賛記事にしかなりませんので、個人的に自分が気になった感じた点もいくつかリストアップしておきます。


・ゲームが3D(立体視)に対応していない

これはもう、そもそも2DダンジョンRPGなので立体視は必要ないのですが、一応。

ただし3Dスイッチを切って遊べるので、省電力に一役買っていると考えればメリットでもあります。


・音がでかい

大きな音が苦手な自分は、起動してすぐビックリしました。

とにかく音がでかい。3DS本体のボリュームを下げているのにそれでもでかい。

もっともこれは初期設定で調節できますので、気になる方はすぐに下げた方がいいです。


・BGM消失バグがある

これは本体がNew3DSLLだからかどうか知りませんが、キャラクターが一定のレベルに達してクラスチェンジを行った後、メニュー画面に戻ると、一定の確率でBGMが消失(つまり無音になる)します。

本作は購入直後に修正パッチがダウンロードできるのですが、そのパッチではこのバグは取り切れなかったようです。

BGMには良い曲が多いのでこれだけは本当に残念です。


その他、メーカー(サークル)ロゴが普通のフォントなので華がない、レベルキャップ100というのが物足りない、ミニゲームにキャラのドット絵を集める「シェガチャ」に11連ガチャというソシャゲもかくやの要素があって、そのコンプ率が一定に達すると実績を解除するというのが非常に萎える、同じくミニゲームの賭けポーカーはそもそもギャンブル好きではないのでやる気にならない、クリア特典で得られた追加要素(新難易度の登場、レベルキャップが200になるなど)で周回プレイができない(追加要素マシマシでプレーするには新データでゲーム開始が必要)、など、細かい不満もいくつかあります。

でもそういう不満を差し引いても、この『ブレイブダンジョン』は個人的に名作だと思います。

もし続編を作ってくれるなら自分はきっと買うでしょう、そのくらい面白かったです。


なお、このゲームは表エンディング、裏エンディング共にクリア後もセーブデータを生かしてプレーを継続できますので、何度でも同じダンジョンに潜ることができます。

キャラをどこまで成長させられるかも楽しみの一つですから、もうしばらくは、このセーブデータでゲームを遊んで、一通り満足したら、追加要素を加えた新データでやり直してレベル200キャラを作り、育ったキャラを眺めてニヤニヤしようと思います。








今、最も注目されているゲームソフト・ハード